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キャッシュカードを預けても大丈夫? (とっとり県政だより「身近な法律相談」バックナンバー)

本年度も振り込め詐欺などの特殊詐欺事件の被害額は過去最高に達したとの報道がありました。
近年特殊詐欺事件はますます巧妙化しています。 自分だけは大丈夫と思っていても犯行グループは巧妙に接触してきますので、おかしいと思ったら家族や友人にご相談ください。

Q.厚生労働省の職員と名乗る人から「医療費の還付がある。キャッシュカードを預ることになるが、ぜひ手続きをとった方がよい」と電話がありました。私の自宅付近を巡回している担当者がいるので、家までキャッシュカードを取りに行かせるとのことでした。信用しても大丈夫でしょうか。

A.鳥取県内でも、医療費を還付すると偽り、担当者に自宅まで行かせると連絡し、家まで来た人物がキャッシュカードを預かって暗証番号を聞き出し、その直後にATMから現金が引き出されてしまう事件が相次いでいます。信用することなく、絶対に断るようにしてください。

今回のようにキャッシュカードを自宅まで取りに行くなど、オレオレ詐欺も新たな手口が次々と出現し、手口も巧妙化して来ています。息子などと名乗り、お金を振り込ませる典型的なオレオレ詐欺もまだまだ後を絶ちません。分からないことはひとりでは考えず、家族や近所のかたに必ず相談してから判断するよう心掛けて下さい。

文責:弁護士 瀬古 智昭
とっとり県政だより「身近な法律相談」2012年3月号 バックナンバー

隣家の屋根の雪がうちの敷地に落ちてきて困っています(とっとり県政だより「身近な法律相談」バックナンバー)

本年も12月が近くなり雪の季節になってきました。
雪の多い鳥取においてこの時期に時々ご相談を受ける雪の問題について投稿いたします。

Q.毎年冬になると、隣家の屋根に積もった雪が我が家の敷地に落ちて通路をふさぎ、自動車の出入りが困難になってしまいます。このような場合、隣の住人に何か主張できないのでしょうか。

A.他人の家の屋根から落ちた雪によって、所有している土地の利用が妨げられている場合、原則的には、所有権に基づく妨害排除請求として、その雪を排除するよう要求することができます。ただし、この場合でも、所有している敷地において実害が発生していないのであれば「受忍限度」の範囲内として、要求が認められないことがあります。

本件の場合も、落雪の影響が「受忍限度」の範囲内と言えるかが問題となりますが、自動車の出入りが全く不可能になるほどの落雪であれば、雪をどかすように要求することができると思われます。

雪の多い地域では、近隣で雪に関するトラブルが発生することがありますが、無用な紛争を避けるために、まずはよく話し合うようにしましょう。

文責:弁護士 吉岡 伸幸
とっとり県政だより「身近な法律相談」 2012年2月号バックナンバー